猫14

引用元: 「猫に関する不思議な話 3」より
http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1302705990/
463: sage 2011/05/12(木) 22:12:49.43 ID:n8cddN0Y0
夏の日の午後、
中央分離帯の傍で車に轢かれた猫の死体を発見した。
車の行き来は全然なかったんだけど、
このままじゃ、また轢かれちゃうかも
と思い、目の前にある消防署に行き、スコップを借りに行った。
近くに防風林があってそこに埋めようと思ったから。
「ネコの死体を・・・」
と言う理由で怪訝な顔をされたんだけど、スコップを手に戻ると、
ネコの死体がどこにもない。
戻ってくるまで何分も経っていない、
車が通る音もしないし、ボクと同じ考えの人がいればすぐ分かるはず。
しかもネコの死体があった場所が探せないほど跡形もなくなってた。

でも、誰かが埋めてくれたんだろうとスコップを返却して家に帰った。
(なんか恥ずかしくて、「近くに埋めました」って嘘ついちゃったw)

464: sage 2011/05/12(木) 22:14:59.45 ID:n8cddN0Y0
数日後。
リビングから何気に庭の様子を眺めていると、
隅に植わっているアジサイの木の根元に一匹のネコが座ってじっとこっちを見てる。
犬の「お座り」みたいな姿勢。

ボクは飼い猫にすらすぐ逃げられちゃう人なのですが、
数秒、見つめ続けていても一向に逃げ出す気配がない。
「お腹でも空いてるのかな、パンでも・・・」
なんて、思ってその場を動こうとした時、
座ったままの姿勢で、ネコがお辞儀をするように頭を下げた。

で、「あ。パンないや」
とダイニングのテーブルに目をやってアジサイに目を戻した時には
ネコはもういませんでした。

あれ、なんだったんだろう?
窓越しとはいえ数秒でもネコと見つめあったことなんてなかったのに、
結構貴重な体験だった。

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