ちび猫01

引用元: 「猫は人間の言葉を話す 2」より
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/occult/1208514431/
226: 本当にあった怖い名無し 2008/06/10(火) 00:06:54 ID:xpVgkKBLO
姉の家の猫の話。

姉は華道を長いことやっていて、ある日発表会用のオブジェを制作していた。
自由制作そのオブジェの題材として、お節料理に使う「黒豆」を使う姉。

そこに姉の家の猫参上。
典型的な雉猫(黒トラ)で、全ての肉球が真っ黒なのが奴のご自慢。

もちろん猫であるがゆえ、奴が床に散らばっている黒豆に手を出さずにいられるわけもなく。
前足でチョイチョイくいくい黒豆をひっかけて遊んでいた。

ひとしきりひっかけ回した挙げ句、上から黒豆を押さえ込みにかかった猫。

したり顔で前足を持ち上げてみると、そこに有るはずの黒豆が……ない!?

ビビる猫に姉は笑うのをこらえながらいった。
「○○、肉球みてごらん」

なんのことはない、肉球と肉球の間黒豆が挟まっただけで猫も感覚で分かっている筈。
ところが自分の肉球をまじまじ眺めてから、猫は更に目を見開いて、言った。

「増えてる!」

姉はびっくりするより先に爆笑してしまったそうな。

228: 本当にあった怖い名無し 2008/06/10(火) 08:44:57 ID:I6x4KWwE0
>>226
ひたひたと笑えるwww

229: 226 2008/06/10(火) 09:58:58 ID:xpVgkKBLO
>>228
感想ありがとう。

では調子に乗って実家の猫(享年20歳)の話。

ある日コタツで寛いでいた母と姉(またもや!)。
そこにやってきた猫。

実家の猫はまだ臍の緒が残ってるようなのを拾ってきたのを
奇跡的に母が育て上げてくれた。
ただ無知故に牛乳のみで育ててしまった為、
発育不良で生涯2.5kgの体重を越えたことのないチビ猫だった。

コタツに脚を突っ込み寝転んだ姿勢で、こちらもまた身長150cm体重40kg台を越えたことのない、
日本人としてもチビに分類される筈の姉が猫に向かっていぢわるそうにのたまった。

「○ちゃんは、チビのチビチビだからなぁw」

なんというイチャモン!
でもそれを聞いた猫はあからさまにショックを受けた顔になり、すぐさま母へ向き返りじっと母の目をみた。

「母ちゃん!「チビ」って悪いこと!?」

その瞬間、母と姉の頭の中に同時に響いてきたそうな。

すぐに母が「チビ」とは如何に可愛らしい素晴らしい様を表す言葉かを説明し、
そう称されることは栄誉なことなのだと説得したところ
猫はすっかり安心した顔になり、姉に向き直りこう言った。

「じゃあ、この家では○が一番だね!」

母の膝に丸まる猫を見ながら姉が言いようのない敗北感を味わっていたことはいうまでもない。

230: 本当にあった怖い名無し 2008/06/10(火) 10:08:09 ID:bRy43EJT0
>>226
猫の手の平のゴム(肉球)もまだらだったりするよね。
さぞかし立派な黒ゴムだったんでしょうw

>>227
猫なで声で「テメーコノヤロぶっ殺したろか?」って優しく言っても
「うんー」って返事するかもねw

231: 本当にあった怖い名無し 2008/06/10(火) 10:37:30 ID:43fHFvLu0
>>226,229
書き方が上手いですね。微笑ましい現場が目に浮かぶ。
ねこの表情って思ってる事が分かるよねw

232: 本当にあった怖い名無し 2008/06/10(火) 15:51:42 ID:xDha21qx0
>>226
なごんだwww

…ということは、猫は肉球+1の数は、理解出来ているということだな。

233: 226、229 2008/06/10(火) 23:33:50 ID:xpVgkKBLO
せっかくなので総レス。

>>230
「犬の口には、ゴムパッキンが付いている」…もとい、
実に艶々ふくふくしたムシャボリつきたくなるような、香ばしいかほりのが付いてます。

>>231
ありがとう。素直に嬉しいです。
私も伝聞なんですが、姉から話を聞いているとき情景が目に浮かびました。
家族みんなテレパシー傾向つよいのかも。

ちょっと真面目な話コミュニケーションにおいて実は言語の方こそが補助的なモノではないかと近頃思います。
コミュニケーションは「場の生成」こそが最重要なのであり、だからこそKYなんて言葉が一時的にしろあれだけ持て囃されたのであって。

>>232
猫に数の概念があるかは怪しいですが、明らかに通常の状態との差異(常態との比較)は理解出来てると思います。
野生の猫(サーベルキャット)は数数えられてなかったけど、家ネコはどうなんでしょう?

また何かネタ拾ったら落としに来ます。


234: 本当にあった怖い名無し 2008/06/10(火) 23:46:34 ID:43fHFvLu0
>>233
またよろしくです(・∀・)

238: 本当にあった怖い名無し 2008/06/11(水) 08:28:53 ID:4Ei9LQ/30
>>226>>228
面白いなぁ~。ホント文もうまい。

239: 本当にあった怖い名無し 2008/06/11(水) 12:21:52 ID:K97eabeg0
>>226氏はそっち系の短編本を出すことをすすめるわ

243: 本当にあった怖い名無し 2008/06/11(水) 22:06:20 ID:HFrYfuev0
>>238
そーか?

244: 本当にあった怖い名無し 2008/06/12(木) 19:47:14 ID:iyslMmDk0
>>226
>>229
いい話だ。そして皆が言うように文章がうまくて裏山です。
多分テレパシー能力があるであろうところも裏山。
言語が補助的云々…について、同じことを思うことがある。
あなたには猫とのコミュニケーションについての研究をしてほしいw

251: 本当にあった怖い名無し 2008/06/12(木) 23:58:43 ID:mF9+lb4FO
ええと、もうちょっとちゃんと面白さを伝えられるように練ってからにします。

>>244
テレパシーは例えですよ。
より正確に書くならば、感情移入の度合いが人より強い体質とでも言いますか。
テレビとか、自分の事じゃないのに悲しい話とかあると、我ながらバカみたいと思いながら涙止まらないとか。
私と姉は確実にヒステリー体質で、それも無関係でもないのかもとも思います。

頭に響いたというのも、寧ろ猫の表情から同じ言葉を想起したと言うべきなんでしょう。
だからと言って動物とのコミュニケーション(そのように思えるもの)が人間側の思い込みだけで
成り立っているとも言い切れない場面が
あることが興味深い。

逆に人間同士でお互い言葉で話して居るはずなのに、全くコミュニケーションが
成り立たない相手がいたりするのもまた興味深い。


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1: なごみたい名無しさん 2017/09/02 00:50
233のゴムパッキンで、同世代だと分かったw ハムテル乙w