引用元: 「ほんのりと怖い話スレ その60」より
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1251297475/
194: 本当にあった怖い名無し 2009/09/02(水) 01:18:07 ID:ZxXYzIRxO
あんまり怖くない話。

うちの母の実家は浄土真宗のお寺。
そんな寺生まれのY(笑)な母の夢は
幽霊に会って「うらめしや~」と言われたら、
「裏が飯屋なら表は何屋さんですか?」と聞いてみることらしい。
そんな母は、「自称:霊感なし」で「自称:幽霊を見たことがない」らしい。

先日、母と二人で駅前のデパートに買い物に出掛けた。
本屋にて私が買い物している間、母は適当に本屋内をぶらついて時間を潰すことに。
ところが、精算して戻ってみると母が見当たらない。
あちこちの棚を覗いたら、人気の少ない角の辺りから笑い声。
駆け寄ってみると、誰の姿もないのに、母が誰かと談笑してる。
「お母さん……?」
と恐る恐る呼び掛けると、
「ん?w」
っていつも通り振り向いてくる。
「誰と話してるの……?」
「え?」
母は先ほど向いていた方を向き、誰も居ないのを確認してから首を傾げた。
「知らない。○○のお寺さんの娘さんですよねって声掛けられた。父さん(私にとっての祖父)の知り合いか檀家さんじゃない?」
「……今、お母さん、誰も居ないのに話してたような気がするんだけど……」
がばっと母は後ろを見、心底悔しそうな顔で、
「しまった。聞き損ねた」

195: 本当にあった怖い名無し 2009/09/02(水) 01:25:56 ID:SjLcW4eH0
>>194
キレイに落としすぎw

196: 本当にあった怖い名無し 2009/09/02(水) 01:53:58 ID:aLfZWrCUO
>>194
落語かよw

197: 本当にあった怖い名無し 2009/09/02(水) 02:34:35 ID:DFZabcfLO
>幽霊に会って「うらめしや~」と言われたら

言われてないから成立しない


と野暮な事を言ってみる。

198: 改行の都合で1/2 2009/09/02(水) 03:18:11 ID:ZxXYzIRxO
>>197
誰も居ないのに話してたと指摘すると、
「今のはうらめしやって言わなかったから人間だわw」とか
「どうしてうらめしやって言わないのよ、ねぇ?」とよく同意を求められますw(´・ω・`)


も一つほんのりと…怖くないかも。

母の実家のお寺には、今は朽ちるに任せているが、
本堂の裏手のちょっと山に入った場所に、元茶室という小さな離れがあったらしい。
四畳だか六畳だかの小さなその部屋でくつろぐのが母の趣味だったそうだ。
「でもね、意外と人が訪れるのよねえ。もう、離れに行く石段なんて、草に隠れてほとんど見えないのにw」
教えてもらわなきゃ解らないような離れに来る(=道を知っている)ということは
檀家の人に違いない。
腐っても寺の子、おもてなししなくては!と
妙な理論を展開した母が家に帰ってお茶を用意して離れに戻ると、必ず人は居なくなっていたそうだ。

199: 2/2 2009/09/02(水) 03:25:31 ID:ZxXYzIRxO
ある夏休み、読書家の母はいつものように離れで児童文学全集を読みふけっていた。
と、急に日が陰ったようになり、
いきなり気温が下がって寒くなったと思ったら、外から重たい足音が……
ふと気付くと、物も言わずに甲冑姿の男の人が離れに上がり込んできた。
その人は、まるで地獄の底から響くような声で
「うぅぅぅ……」とか「うぉぉぉ……」とか呟いていたという。
これはただ事ではないと感じた母は居住まいを正し、
「土足ですよ」
と開口一番に告げたそうだ。
途端にぴたりと声が止んだ。
いつものようにおもてなしするか、と立ち上がりかけた母。その時、つい
「暑くないですか」
と聞いてしまったところ、
甲冑姿の男はものすごく悲しそうな顔をして、何も言わずに立ち去っていったそうだ。
「あれってお盆前だったから、ご先祖様を迎える準備か何かだったのかしら。今思えば、悪いことしちゃったわね」
ママン、多分それ迎えじゃなくて、帰ってきた人だと思うよ('A`)

202: 本当にあった怖い名無し 2009/09/02(水) 05:02:04 ID:l6ePPYwxO
>>194>>199
怖いけど笑える話って良いですねぇ。
続編、期待してますよ(^_^;)

203: 本当にあった怖い名無し 2009/09/02(水) 05:54:55 ID:6FNyQqwCO
>>194
霊感ありすぎて、生きてる人間と幽霊の区別がつかないところが怖い。

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