引用元: 「∧∧∧山にまつわる怖い話Part22∧∧∧」より
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1124575116/
421: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/09/07(水) 22:15:35 ID:NBH9Xdt80
森林管理の仕事をしている古い友人は、年に数回、
山に供え物をする。
供えるのは串団子で、古くからの習慣だという。

朝、山に入る時、道沿いの巨木の根元に団子を3本
置いていくと、夕方には串だけが残されている。

団子は特別なものではなく、最近は、コンビニで
3本100円で売っているような、菓子メーカー製の
団子を供えているとの事だ。
そんなものでいいのかと、こちらが心配してしまうが
供えている当の本人は、そんな事に頓着しない。

そもそも、供えている相手が山の神様なのか、あるいは
精霊のような存在なのか、それさえ知らずに供えていると
いうのだから、もはや、ありがたみも何もない。
供えて何を祈るかと思えば、取り立てて祈りもせず、
「はい、どうぞ」
その一言だけを心のうちで、そっと添えるのだという。

先代から引き継ぐ時に、彼は詳しい話を聞いたはずだが、
細かい事は覚えていないと、嘘か本当か判然としない顔で言う。

422: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 2005/09/07(水) 22:16:56 ID:NBH9Xdt80
朝、団子を供えて夕方に串を持って帰る。
持ち帰った串は、一般ごみとして捨ててしまう。
それを年に数回繰り返す。
それだけの事だと彼は言う。

ただな、と笑った。
一度だけ、串を持ち帰るのを忘れたんだ。
いやもう、懲りたよ。

串を持ち帰り忘れた翌朝、玄関を出て、鍵をかけようとした時、
鍵穴に竹串らしきものが、ぐちゃぐちゃに差し込まれて
いるのに気付いたのだという。
鍵は交換せざるを得ず、かなり痛い出費となった。

その後、どんなにせがんでも、この話だけはしてくれない。

しゃべったことで何かやられたんだろうな・・・ by 管理人

1: なごみたい名無しさん 2016/06/27 10:48
山の神様(なのか何なのか)は大体厳しいなと感じる。
やっぱり山の環境のせいかしら。