引用元: 「∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part25∧∧」より
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1141220480/
725: コーヒー7杯目 ◆3W89qHGCZ. 2006/04/16(日) 23:57:27 ID:2RzTsRca0
俺の悪友が、カブスカウトかボーイスカウトだったかに入るとき、
そいつの祖父が、立派な剣鉈をくれたらしい。
刃渡り一尺、頑丈な鞘と樫のツカの付いたもの。恐ろしく良く斬れる鉈だったらしい
悪友は手入れを欠かさず、年に一度ぐらいは専門の研ぎ師さんに手入れを
して貰っていたそうです。

成長して、立派な山男になった悪友は、他のグループと合流して
交歓会となったときに、本職の刀鍛冶だか刀研ぎ師さんがいたらしく、
くだんの剣鉈を見て貰ったそうな。

日の光にあててよく調べていたその人、目に驚きを浮かべて
「これは、悪くても30万円以上の価値がある。」
目をむく悪友
「乱造品じゃない、きちんとした日本刀を重ねて打ち直したものだ。
 おそらく、本物の玉鋼だと思う」

祖父はすでに他界していたので父親に聞いたところ、二次大戦後、日本は
武装解除の際、軍刀や日本刀も多くその対象となったそうで、
米軍に渡すことを拒んだ人は、泣く泣く愛刀を中心から折って、短刀や鉈に
作り替えたとのことで、祖父も、おそらくそうしたのではないかとのこと。

悪友は、祖父に深く深く感謝するとともに、その剣鉈の切れ味の秘密に深く納得したそうです

見直してみたら 怖くありませんね

726: 330 2006/04/17(月) 00:14:37 ID:1Uxpdl6N0
>>725
家にも二振りの日本刀があります

戦時中、私の祖父が戦地におもむく方々に、2mの「斬馬刀」を作り直し
二本にして渡したらしい(渡した人は別々)

その方々の一人が理由は聞いてないけれど、戦地には行かず
もう一人の方はどこぞの島の山奥で切腹して果てたそうな

時がたち、経緯は解りませんが、戦地を逃れた方の手元に
片割れの「もうひとつの刀」が手に入れたそうです(銘か何か入れてたと聞きました)

ばあちゃんが「刀は呼び合うんだね」って教えられた事があります

727: 本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月) 07:04:17 ID:eHEni5HI0
>>725
素晴らしいお話です
受け継がれ行く心に
目頭が熱くなりました

>>726
切ないお話です
ですが呼び合う刀が魂の悲しみを
昇華したようなそんな気がいたします

728: 本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月) 21:03:29 ID:7mcb0yTeO
今度、自分で刃物打ってみようかなと想ってしまったW

729: 本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月) 21:39:59 ID:Ws/wKXyh0
玉鋼がもう作れないんですよね。
プロXに出てた人が最後のムラジだとかで。

777: 本当にあった怖い名無し 2006/04/20(木) 22:51:03 ID:eBLNkvyv0
>>729 玉鋼も小さいものなら作れるんだよ。大きなものが難しいだけで。
学生時代に良く作ったよ。8年ぐらい前の話。

1: なごみたい名無しさん 2016/07/02 02:03
昔父の実家にも日本刀が有ったらしく父も実際に見て手にとった事が有るそう。
その際、その刀は斬首用で処刑で使われると教えられ、かなり大振りで非常に重かったと言ってました。
どうやって手元に来てどこへ行ってしまったのかは分からない、多分父の警察官だった義父がどこかへ持って行ったと言ってましたが。