引用元: 「海にまつわる怖い話・不思議な話 18」より
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1334474705/
449: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 15:16:37.48 ID:jMrOAEdL0
あまり怖くないのに長文申し訳ないのですが…

<1>
わたしの父は多少霊感があるそうです。
父曰く、「見えると行っても、何を訴えているかなんて全くわからないし、もちろん祓うことも出来ない。害がありそうか、なさそうかくらいしか感じることが出来ない」とのこと。
そのため、何かを見てしまっても周りの人間に話すことは滅多にありません。話したところで周りを怯えさせるだけで何も出来ないから、と。
父の霊感の真偽のほどは定かではありませんが、家族は皆なんとなく信じています。

450: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 15:17:34.93 ID:jMrOAEdL0
<2>
わたしの家族は夏になると毎年恒例で海に旅行をしていたのですが、その年も静岡の海に何泊かしました。
旅館に1泊して翌朝、海に向かう途中の車内で父が「あの旅館はもう泊まらない。今夜は違うところに泊まろう」と言い出しました。
「なんで?」と聞いても、「あまり良い感じの旅館でないから」としか言いません。

そんな話をしていたら母が急に「そう言えば昨夜、白い影を見たの」と言い出しました。
母はとっても天然な人なのですが、その時は寝ぼけも手伝って普通の「影」だと思ったと言います。
「でも、今考えれば影って黒いよね。あの時は何故か不思議に思わなかったけど白かった」と怯え出しました。
すると父が「実は昨夜、俺も白い影を見たんだ。着物のような着衣の白い影にお腹の上に乗られて苦しかった。すごく嫌な感じがするから、だから今夜はあそこに泊まりたくない」と、ようやく話だしました。

まだ小学生だったわたしは、特に怖いとも思わず「へ~そうなんだぁ。」くらいの気持ちで、それより早く海に行きたい!と思っていたのを覚えています。

451: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 15:18:50.69 ID:jMrOAEdL0
<3>
海に着いて、どのくらい経った頃かは忘れました。
一人っ子だったわたしは、両親がいるパラソルから少しはなれた場所で一人砂遊びをしていました。
そんなに深く掘った覚えはありません。
小学生が簡単に掘れる深さのところに何か埋まっていました。
「これ、なんだろう?」と好奇心をかきたてられ、引っ張りだしてみると木で出来た何か、です。
どこかで見た覚えがある形…

仏壇に置いてある木の板、位牌でした。
自宅の仏壇にあるのとは違い、黒く塗装?されておらず木目のまま。
戒名も書かれていない真っ新な状態。
汚れも欠けもなく、新品と言った感じでした。
子供ながらに、仏壇にあるものが砂浜から出てきたことが不気味でした。
両親に報告すると、元あった場所に戻しなさいと言われ、もう一度砂の中に埋めました。

これで以上です。
その後、東京に帰ってから念のために家族でお祓いに行きました。
それに関して、何かに見舞われたということもありません。
たいして怖くもなく、オチもなくごめんなさい。
でも今だに不思議です.
海の砂浜に新品未使用でキレイな位牌が埋まっていたのは何故なのか…

452: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 16:09:15.71 ID:y5Elegna0
おつん。
砂浜に位牌自体は、どっかで洪水でもあった時に流されたのが流れ着いて埋まったんだろねー。

453: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 18:32:59.61 ID:jMrOAEdL0
>>452
レスありがとうございます。
先日、母とこの話をしていたのですが、わたしの記憶でも母の記憶でも位牌は本当にキレイな状態だったんです。
海を漂って流れついたとは考えられなくらいキレイでした。
誰かのイタズラっていうのが一番現実的なのかなぁ。。

455: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 19:29:20.22 ID:Z8TuzYpA0
>>453
精霊流しで使わなかった物を誰かがこっそり埋めたのかも

456: 本当にあった怖い名無し 2012/07/16(月) 23:24:54.43 ID:jMrOAEdL0
>>455
精霊流しに位牌を使うことがあるんですね~。
新品で何の装飾?も施されていない位牌なんて気軽に手に入る物じゃないし、イタズラのためにわざわざ入手したって言うのも変だなぁ~と少し思ってたんです。


457: 本当にあった怖い名無し 2012/07/17(火) 02:24:21.98 ID:7/X/Pfwz0
位牌の白素材って普通に手に入る物なんだろうか

458: 本当にあった怖い名無し 2012/07/17(火) 09:09:13.36 ID:SrLr2Czz0
精霊流しで使う地方だと、仏壇仏具屋に行けばある

通常白木の位牌は通夜・葬儀に使うもので、四十九日法要(忌明け法要)が終わると本位牌(黒檀や紫檀、塗りの位牌)に切り替える
切り替えの時はお坊さんに魂を込めて貰い(開眼供養)、白木の位牌はお坊さんに引き取って供養してもらう(寺位牌)
(宗派によって違う。浄土宗だと白木位牌を使わない地方もある。関東だと葬儀屋が用意しちゃうけどね)

白木位牌の扱いは宗派や地方によっても代わる
白木位牌を野位牌として墓の後ろにおいて野ざらしにして土に返す、墓に一緒に入れる、墓に埋める、
西方の極楽浄土(楽土)に行ける様に精霊舟で海に流す場合もあるし、西方(楽土)に旅立てる様に、砂浜に埋める地方もある
(野位牌用に別に白木位牌を用意する宗派や、。地方によっては骨壷を入れるスペースのない墓もある)

最後の二つは関東だと珍しい風習かもしれない。廃棄物法が出来て廃れてる風習だけど、
新しいなら供養の為にしたんだろうね




459: 本当にあった怖い名無し 2012/07/17(火) 09:19:43.68 ID:SrLr2Czz0
>>458 補足

死んだ爺様の郷里(親戚残ってないけど)に、同じような風習があった
故人の名前を書いた木片(人型)を供養の為に砂浜に埋める
砂浜は太平洋に面していて、故人の魂が海の向こうの楽土に早く行ける様にって意味があるんだとか

爺さんの父親の頃にはする人も少なくなったって言ってたから、もうしてないと思う
埋める浜辺も決まってるっていってたけど、習慣が廃れたなら、知らない人間が海水浴していてもおかしくない

460: 本当にあった怖い名無し 2012/07/17(火) 15:04:41.10 ID:vOEjuP0S0
>>458
そういった風習があるんですね。
白い影の直後の出来事だったし、とても不思議で自分的には怖かったのですが、そういった説明付けが出来ると何となく納得が出来ました。
ありがとうございます。

461: 本当にあった怖い名無し 2012/07/17(火) 23:24:28.39 ID:0OBO3lRs0
流し雛の代用に使ったとか

462: 本当にあった怖い名無し 2012/07/18(水) 08:19:37.68 ID:hEJU/ixu0
白木位牌は何も書いて無ければ気にしなくていい

463: 457 2012/07/18(水) 23:17:52.99 ID:Vf8Wad3m0
>>458 詳しくありがとう
うちは関東だけど漁師の爺さん死んだ時白木の位牌立てていた
檀家の人は戒名生前に決まっているとその時親戚に聞いた
じゃあなぜその位牌に書かないのかと親戚に聞いたが
まああれは使いまわすんだろうと言っていた
その時はムッとしもしたけど49日過ぎる頃には立派な戒名入り位牌もあるし忘れていた

他のサイトのお勧め記事(アンテナに飛びます)