引用元:
「海にまつわる怖い話・不思議な話 16」より
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1312078296/
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1312078296/
751: 本当にあった怖い名無し 2011/11/03(木) 18:40:03.91 ID:XNK0L8ee0
小学4年か、5年の夏休みだったと思う。
両親の仲がうまくいかなくなり、色々あって
半月あまり、父親の実家に預けられた。
祖父も祖母も優しくしてくれたので寂しくはなかった。
特に祖父は、釣りの好きなオレを気に入ってくれていた。
(どうもオレの父親は釣りが好きじゃなかったらしい)
今日は朝方○×の港、明日は夕方△□の磯、そんな感じで
色々な釣り場で釣りの秘訣を教えてくれた。
「アキ(←オレ)はなかなか筋が良いわ、
タケ(←父)は全然駄目だったがな...。」
そう言って笑う祖父の顔を見ると、オレも嬉しくなる。
自分でも色々工夫するし、自然に釣りが上手くなった。
両親の仲がうまくいかなくなり、色々あって
半月あまり、父親の実家に預けられた。
祖父も祖母も優しくしてくれたので寂しくはなかった。
特に祖父は、釣りの好きなオレを気に入ってくれていた。
(どうもオレの父親は釣りが好きじゃなかったらしい)
今日は朝方○×の港、明日は夕方△□の磯、そんな感じで
色々な釣り場で釣りの秘訣を教えてくれた。
「アキ(←オレ)はなかなか筋が良いわ、
タケ(←父)は全然駄目だったがな...。」
そう言って笑う祖父の顔を見ると、オレも嬉しくなる。
自分でも色々工夫するし、自然に釣りが上手くなった。
752: 751 2011/11/03(木) 18:43:33.96 ID:XNK0L8ee0
そんなある日、祖父と一緒に夜釣りに出かけた。
何度か連れて行ってもらった場所だから勝手は知ってる。
さっさと支度して仕掛けを投げこみ、クーラーボックスに
2人並んで座り、祖母が作ってくれたおにぎりを食べていた。
満月から少し欠けた月が明るくて、風が涼しい。
「明る過ぎる、今夜は難しいかなぁ。」と祖父は言ったが
ひっきりなしにアタリがあって、大きなアナゴ、チヌ、
それから、外道ででかいノコギリガザミ。
2個目のおにぎりを食えないほど、忙しい釣りになった。
しかし、9時を過ぎた頃、急にアタリが止まった。
それに何となく変なニオイがして、気分が悪い。
「じいじ、何か変なニオイがしない?」と聞くと、
祖父は「アキ、これから俺が良いと言うまで絶対喋るなよ。
それと、誰に何て言われても絶対振り向くなよ。」という。
そして、小さい声で念を押す。「良いか、絶対だぞ。」
俺が小さくうなずくと、背後から足音が聞こえてきた。
何度か連れて行ってもらった場所だから勝手は知ってる。
さっさと支度して仕掛けを投げこみ、クーラーボックスに
2人並んで座り、祖母が作ってくれたおにぎりを食べていた。
満月から少し欠けた月が明るくて、風が涼しい。
「明る過ぎる、今夜は難しいかなぁ。」と祖父は言ったが
ひっきりなしにアタリがあって、大きなアナゴ、チヌ、
それから、外道ででかいノコギリガザミ。
2個目のおにぎりを食えないほど、忙しい釣りになった。
しかし、9時を過ぎた頃、急にアタリが止まった。
それに何となく変なニオイがして、気分が悪い。
「じいじ、何か変なニオイがしない?」と聞くと、
祖父は「アキ、これから俺が良いと言うまで絶対喋るなよ。
それと、誰に何て言われても絶対振り向くなよ。」という。
そして、小さい声で念を押す。「良いか、絶対だぞ。」
俺が小さくうなずくと、背後から足音が聞こえてきた。