引用元: 「◆◇心霊ちょっといい話◇◆」より
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529: 名無しさん@お腹いっぱい。 2001/03/30(金) 21:39
その日、いつも通りに電車に乗って、会社へ向かった。
ドアに寄りかかって、外の景色を眺めていた。
地下鉄に乗りかえる駅(日比谷線の八丁堀駅)が近づいて来て、
網棚に上げておいた荷物を取ろうと、体を後ろにひねった瞬間だった。
ぱしっ!と、顔に何か、乾いたものが当たった。
何だか分からない、あえて言うなら、布みたいなもの。
強風にあおられたジャケットの襟が顔に当たるような、そんな感じだった。

「!」と振りかえったが、他のお客さんはみんな座席に腰を下ろしていて、
俺にちょっかいをだせそうな位置には、それらしい人間は誰もいない。
顔を押さえる俺を、みんな怪訝そうに見ている。

何が何だか分からなかったけれど、とにかく、
つけていたハードコンタクトレンズがズレて、
目の奥に入り込んでしまって、痛くて仕方ないので、
いつも乗る地下鉄を1本遅らせることにして、
駅のトイレに寄って洗面台でレンズを直した。

鏡に向かってレンズを直していたら、急に外が騒がしくなった。
なんだろう? と思い、改札を通って駅構内へ入ろうとしたら、
ホームから営団の駅員が
「入らないで下さい! すぐに地上に避難して!」
こちらに叫んでいる。
びっくりして訳がわからないまま、
とにかく指示通り階段を駆け上がって地上へ出たら、
すぐ目の前の車道に消防車が急停車し、
消防隊員が俺と入れ替わりに階段を駆け下りて行った。

地下鉄サリン事件だった。

もしあの時「何か」が目に当たって、コンタクトがズレなかったら。
俺の乗った電車は、サリンの充満する霞が関駅に滑りこんでいた。

誰が助けてくれたのかは、分からない。
でも、あれ以来、目に見えないものの存在を信じるようになった。

ここから先は蛇足だけれど……。
「死んだ人間」に「生きた人間」が救えるのなら、
「生きた人間」が「生きた人間」を救うのは当然だ、とも思ったので、
機会を作って、いろんなボランティアにも参加するようにしている。

年甲斐も無くアツく語ってしまって、照れくさいので、sage。

532: 名無しさん@お腹いっぱい。 2001/03/30(金) 22:54
>>529
人生観が変わったんだねえ。いい話だ。
でも結局、誰が助けてくれたんだろう? 

534: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/03/30(金) 23:15
>>529を読んで、電車の中なのに泣いちゃったage

545: 名無しさん@お腹いっぱい。 2001/03/31(土) 10:20
>>529
心洗われたよ。

546: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/03/31(土) 13:33
>>529
ボランティアがんばれage

685: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/04/10(火) 01:42
涙枯れちまったよ。
>>529
私の場合は(死んだ)親父にサ○ン事件から守ってもらったと思ってます。
その日の朝、夢を見ました。親父が叱りつけるような口調で「まわり道をしろっ!」
って一言。なぜかその日は駅の売店でたばこを買った。キオスクのおばさんが
おつりを落とし、5分の時間ロス。上野までいくと日比谷線が不通になった。
乗換えて有楽町線を使用し、築地付近で地上に上がってみると・・。

嫌なこと思い出させてしまってすいません。


687: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/04/10(火) 03:49

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< 生きててよかった
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)


688: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/04/10(火) 14:45
685さんのお父様はすごい!
私もそんなふうに息子を守ってやりたい!

691: 685 2001/04/10(火) 20:39
688さんのような思いが受け継がれていくんですね。

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