引用元: 「ほんのりと怖い話スレ、その7~~」より
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1031831925/
936: 1/2 02/12/03 04:26
大学のときに、同じゼミにAと言う男がいました。
Aは、あまり口数の多いほうではなく、ゼミに出席しても周りとは
必要なこと以外はあまり話さず、学内にも特に親しい友人はいない
様子でした。

ある日、そのAが話しかけてきました。
Aが話した内容は「好きな人が出来たのだが、どうすればいいのか
?」ということでした。
そんなことを、あまり親しくない上、どう見ても女性経験が少なそ
うな僕に話してくるのも不自然な気がして、からかっているのかと
少し疑いましたが、彼の話ぶりは真剣で、とてもそのようには見え
ませんでした。

話を聞いてみると、彼が好きな人とは言っていた女性とは話したこ
ともなく、道ですれ違うだけの仲(?)なのだそうです。
女性経験の少ない僕でも、とりあえず話掛けてみないことには進展
しない事はわかりますので、「話しかけてみたらどうか」と言うこ
とを伝えました。
するとAは「何を話せばいいか?」「話すタイミングがつかめない」
等のことを質問し、それに対する僕の答えを全てメモしていました。

937: 2/2 02/12/03 04:27
次の週のゼミの時間に、Aは再び僕のところへ来て「今日、話掛け
て見る」と言いました。
僕はAが好きになった女性がどんな人なのか見てみたいと思いまし
た。
そこでAに「話が途切れたら、僕が場を持たす」と言うと、喜んで
一緒に行くことに同意してくれました。

その女性は、いつも夕方5時ぐらいに決まった道を通るということ
でしたので、Aとその道で待つことにしました。
その道は、住宅地を通っている一本道で、入って待つことが出来る
ような店もなく、僕とAは路上でボーとその女性が来るのを待って
いました。
5時を少し回ったころでした、Aは「来た」とつぶやくと、少し歩
き、僕の話をメモした内容通りのことを話し始めました。
話は何とか繋がっているらしく、僕が場を持たす必要もなさそうで
したので、その場を離れることにしました。

正確に言うと、早くその場を立ち去りたかったのです。
僕には、Aが話している相手が見えませんでした。
Aは、なにもない空間に向かって話しかけているようにしか見えな
かったのです。

その後もAは普通にゼミに出席してきました。
ただ、少し口数が多くなって明るくなった感じがしました。
他のゼミ生が彼に「彼女でもできたのか?」と聞くと、嬉しそうに
「一緒に暮らしている」と答えていました。
「どんな娘?」と言う質問には、照れくさそうに「S(僕)が見た
ことある」と答えていました。

今だに僕は、Aにからかわれていたのかわからないでいます。

おわり

938: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/03 06:41
>>937
すごくちっちゃい子だったのかな

939: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/03 06:57
>>938
いわゆるミクロ系ってやつか?

951: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/04 06:54
>>936
きっとAが出会ったのは天使様だったのかも。

953: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/05 01:43
>>936
「一緒に住んでる」って・・・
見えない何かと?

955: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/05 02:22
>>953
うわっ、「牡丹灯篭」思い出したよ。