引用元: 「後味の悪い話 その56」より
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1159713998/
206: 本当にあった怖い名無し 2006/10/03(火) 21:52:40 ID:uuFWCmaX0
隣町の小学校と少年野球の試合があった。
正確には分校なんだけど、俺はその当時六年生。

最終回ツーアウト。相手チームの最後の打席に代打が告げられた。
その代打の少年は事故で片足をなくし、これが最後のバッターボックスだった。
松葉杖無しでバットを握り、一本の足でよろめきながらもピッチャーをにらみつける。
第一球、空振り。
バランスを崩した少年は、そのままバランスを崩して倒れた。
バットを杖がわりにして少年は砂まみれになりながらも立ち上がった。
二球目。
少年はピッチャーのゆるいカーブに、食らいつくようにバットをあわせた。
ボールはてんてんと、三塁線へ。
少年は片足で、飛び跳ねながら一生懸命、一塁ベースを目指した。
三塁手は転がるボールを拾うが、投げられなかった。
みんな、そんな少年の姿に感動し、見入っていた。
敵なのに「がんばれ!がんばれよ!」って叫びながら、涙する子もいた。
片足の少年は、泣きながらヘッドスライディング。
その涙は、うれしさなんだろう。
わっと湧き上がる歓声。片足の少年は涙をぬぐいゆっくりと立ち上がった。
顔も、ユニフォームも、どろどろだった。
でも、とても輝いた顔をしていた。
そして、審判が言ったんだ。








(´_ゝ`)ファール

208: 本当にあった怖い名無し 2006/10/03(火) 22:10:03 ID:yoFRzobu0
>>206
今まで見た中で最高に後味悪かった。

209: 本当にあった怖い名無し 2006/10/03(火) 22:13:20 ID:nlPPYjCa0
ま、実際は一塁に着く前に言うわな

210: 本当にあった怖い名無し 2006/10/03(火) 22:14:56 ID:CTVEVGLd0
あまりにも皆が感動してるから言えなかったんじゃ・・・

212: 本当にあった怖い名無し 2006/10/03(火) 22:33:11 ID:pacziP4o0
そりゃ三塁手もボール投げないわなw
なんか妙に納得してしまった。